いきしちみ

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1-23♡.背徳の愛を捧げて

「あっ……」

 意識を飛ばした八重は膝から崩れ落ちるようにしてマットレスに倒れこんだ。横たわる彼女の秘裂からはスレイヴたちと同じように精液と愛液の混合物がだらだらと溢れ出している。

「八重ちゃん、気絶しちゃったわね」

 マットレスに沈む女体をぼうっと眺めていると急に耳元でささやかれた。振り返った先にいるのは命だ。頬をわずかに上気させた彼女は下着姿の全身に薄っすらと汗をかいている。

「待たせたな。命の準備はどうだ?」

「ふふっ、準備万端よ。二人が楽しんでいる間に自分で慰めていたもの」

 唇を艶っぽくなぞる指先がぬらぬらと濡れている。下を見ると彼女の太ももには水が滴ったような跡が何筋も走っていた。

「わかった。じゃあそこへ横になってくれ」

 そう言って俺は部屋の中央を指さす。命は言われた通りに寝転がると尻を浮かせてぐしょぐしょになったショーツを脱いだ。

「ねぇ……見える?私のぬれぬれおまんこ♡♡」

 どろどろに溶けた声で命が誘ってくる。人妻の色っぽい誘惑にのせられた俺はついと視線を彼女の秘所に向けた。

「どう?興奮しちゃう?」

「……あぁ、すっごくエロい。おかげでふにゃふにゃだった息子がもうバキバキになったぞ」

「うふふ、よかった♡」

 ピンといきり立った息子を見た命が嬉しそうに笑う。しょうがないだろ。こんな卑猥なもの見せられたら健康な男子は100人中100人が勃起するわ。
 心の中で八つ当たり気味に言いながら俺は魅惑の肉壺を凝視し続ける。

 細長い指によって大きく広げられた割れ目の中からは柔らかそうなピンク色の肉壁が覗いている。きゅっと狭まった入り口の奥には獲物を待ち構えるようにざわざわと蠢くひだが見えた。あんなところに入れたらあっという間に射精してしまいそうだ。

「ほら。私のメス穴ったらびしょびしょになるぐらい烙君のオチンポを欲しがってるのよ。さぁ、はやく入れてちょうだい♡」

 くぱくぱと恥裂を開閉させながら命はおねだりをする。肉の扉が開け閉めされる度にねちょねちょと音を立てて愛液が糸を引く。入ってくるものを絡めとろうとしているそのヒダの割れ目にいつの間にか俺は吸い寄せられていた。

「こっちに来て……そう、こっちよ……♡」

「はぁ……はぁ……」

 まるで食虫植物のフェロモンにやられた哀れな虫のようにふらふらと彼女の元へ歩み寄ると、ぐいと両足を広げて覆いかぶさるように押し倒す。
 腰を上下左右に動かして挿入しやすい角度をみつけた俺はゆっくりと身体を沈めて彼女の奥深くまで押し入った。

「あっ、あああっ!!!」

 ずぷずぷと沈んでいく男根はひだをかき分けて花園を征服していく。濡れそぼっていたおかげか、俺の肉棒はあっという間に根本まで命の蜜壺に飲み込まれた。

「はぁ……ふふっ♡おかえりなさい、烙君♡」

「……ただいま」

 命は俺のもの、と言っているものの挿入れるだけで嬉しそうにおかえりなんて言われると少し照れくさい。
 羞恥心を誤魔化すように命の頬にキスを返す。くすぐったそうにする彼女の頭を一撫でしてから俺は桃色の唇にむしゃぶりついた。

「じゅるっ……ちゅるっ……れろっ……ちゅっ♡」

 余裕そうな彼女に少しだけ腹が立ったのでいきなり舌を入れて口内を蹂躙する。しかし俺のちんけな抗議を物ともせずに命もれろんれろんと積極的に舌を絡め返した来た。
 ソフトクリームのような甘さの唾液に苛立たしさ忘れ夢中で舌先を追っていると、背中に回った手がとんとんと俺を叩いた。

「ぷはっ。ねぇ、早くおチンポ動かしてぇ……」

「随分サカッてるな。そんなに興奮したのか?」

「だってぇ、目の前で八重ちゃんとのラブラブセックスをあれだけ見せつけられてたのよ?あんな立派なセックス見せられたら誰だっておチンポ欲しくなるに決まってるでしょ♡だからね、烙君。はやくチンポでおまんこパコパコしてぇ♡♡」

 腰を浮かせてぐりぐりとこちらに押し付けてくる命。膣内もうねうねと動きながら「早く突いて♡」とおねだりしている。
 そんなに求められたら本腰を入れるのもやぶさかではない。こんなに濡れてるんだからいきなり激しくしても痛くはならないだろう。すっかり興奮しきった命なら喜んで奥まで咥えこんでくれるはずだ。
 沈めていた腰を上げてゆっくりと肉棒を抜いていく。傘が大きく開いたカリでひだを掻き回しながら引き抜き、打ち付けるように勢いよく腰を叩きつける。

 ぬりゅっ、ぬりゅっ……ばちゅんっ!!

「んはっ!!ふっ、深いわぁ♡♡」

 体重をかけたピストンは彼女の奥底を強くえぐった。圧迫された子宮口から熱い愛液がぴゅるるっと吹き出す。彼女の蜜壺を深く貫きながら俺は耳元で告げる。

「本気でいくぞ」

「えぇ、本気で愛して♡」

 快楽にぞくぞくと震える声で返事が返ってくる。本気を出していいとお許しを得た俺は腕立て伏せ世界記録を狙っているかのようなペースで腰を振り始めた。
 彼女の上に覆いかぶさりながら腰を何度も上下させる。ばちゅばちゅと肉同士が絡み合う音が鳴るたびに命は喉元を見せつけるようにしながら悶える。

「ああっ!あぁっ!!おまんこすごいっ!!チンポでおまんこズポズポされるの気持ちいいっ!!!」

 力強く腰を打ち付けるほどに命の嬌声は昂る。より強く、より速く、より奥まで貫くために俺は息を荒げて必死にピストンを繰り返す。
 膣道を新幹線のようなスピードで往復する度に彼女の肉壺はうるおいを増して複雑に絡みついてくる。入り口、道中、奥深くと数か所で締め付けてくる秘所。亀頭がぶつかる天井はこりこりとしていてなんとも言えない感触だ。
 女性器には名器と言われる特徴があったような気がするがこれがそうなのだろうか。スレイヴを何人も抱いた今の俺にはわかる。命の膣は他の女のそれよりも格段に気持ちいい。

 ぬちゅっ!ぐちゅっ!ぼちゅっ!どちゅっ!

「お”うっ♡お”うっ♡お”うっ♡お”うっっ♡♡♡」

 どのように動けば命がもっと悦んでくれるか頭の片隅で考えつつも、獣欲に脳味噌を支配された一匹のオスは自分本位に酷く濡れた媚肉を貪り続ける。

「命っ!お前は俺のものだ!!」

「えぇっ、そうよ!私はあなたの女よ!!」

 メスを奪い取ろうとするオスの本能が迸り、自分こそがお前の主人だという宣言が口から飛び出した。命は俺の目を見つめながらそれを肯定する言葉を言い返す。
 ストレートな返事にぎゅうぎゅうと心が締め付けられる。俺という男を受け入れてくれることが実感できる言葉は何度聞いても心地いい。
 もっとだ。彼女がどこまで俺に支配されているのかもっと確かめたい。俺のためにどこまで以前の彼女を捨てられるか試してみたいっ!

「ならもう今の家族はいらないなっ!?二度と穏やかな生活が出来ないぐらい壊してもいいなっ!?」

「壊して♡滅茶苦茶にしてっ♡♡私の家庭っ、烙君の好きなようにぶちこわしてぇぇぇぇ♡♡♡」

 今まで培ってきた幸せな家庭を壊すという俺の言葉にも動揺せず、むしろ要らない物をようやく捨てられて喜ぶように命は悶え叫ぶ。
 ぞくぞくと仄暗い支配欲が脳を満たし、より強い刺激を求めるように更に邪悪な欲求が溢れてくる。そこからは通常の倫理観では口に出すことすら憚られる淫欲の応酬だ。

「夫を縛り付けてから俺の上に跨らせて騎乗位でしたい」

 とこちらが伝えれば、

「旦那を手酷く痛めつけてから私をレイプして欲しい」

 とあちらが返す。

 息子のことはどうするつもりかと聞けば、

「旦那よりあなたを素晴らしいパパだと思うよう洗脳して欲しい」

 と常人なら正気を疑う発言をした。

 仕舞いには人妻として他の男に言ってはいけない禁忌さえも彼女は口にした。

「烙君っ。私、あなたの子供が欲しいわっ!このまま中出しして赤ちゃん孕ませてっ!!」

「っ!」

 命の口から自発的にその言葉が出てきたことに俺は驚いた。
 彼女が望んだのは不貞によって子供を作る行為、エロゲで言うところの托卵だ。
 寝取りスキーとしていつかは妊娠はさせるつもりだったが、何故このタイミングで、しかも彼女自身から求められたのかがわからない。

「そう言ってくれるのは嬉しいですが、急ですねっ」

「だって烙君、近いうちにここから離れるつもりなんでしょ?」

「なっ!?」

 何故それを知っている。その事はフォーしか知らないはずだ。彼女と話したのはマスタールームの中だから命に聞かれる可能性はない。

「どうしてそれを……?」

 呆然とした顔で聞く俺に対し彼女はにっこりと笑って返した。

「わかるわよ。私はあなたの女だもの」

 そんなの当たり前でしょ、とあっけらかんに命は言う。非論理的な答えだと理性は訴えているが心は不思議と納得してしまっていた。
 命は他人の気持ちを察するのが上手い。良き妻であることを強いられた夫婦生活の中で培った能力なのかはわからないが、その力は俺に堕とされた後も随所で見受けられる。八重を堕とした時なんかもそうだ。
 彼女からすれば隠そうともしてなかった俺の考えなんて筒抜けだったのかもしれない。

「烙君が私を嫌ったり飽きたりしたわけじゃなさそうだからきっと何か理由があるんだと思ってる。だけどやっぱり近くにいてくれないと不安になるの。だからせめて、烙君に愛されてる証拠を私にちょうだい……!」

「そっ……」

 そこまで想われているとは思っていなかった。重く熱い人妻の情念に言葉が出ない。
 俺に堕ちていると言いつつ浮気セックスの快楽に嵌っているだけだと思っていたが、命の潤んだ瞳で懇願する顔を見るにどうやらそうではなかったようだ。

「どうしてそこまで望んでくれるんですか……?」

「……私があなたを愛しているからよ。あなたのものになれるなら夫と息子の人生を狂わせてもいいと思ってしまうほどに」

「っ!!」

 ゾクゾクと背筋に震えが走った。第二陥落の時ぶりに命から言われる背徳の言葉。本来なら伴侶に向けられる愛の告白は何度言われても背徳感がズグンと股間にクる。
 こんな快感、普通に生きてたら絶対に味わえない。というか味わってはいけない禁忌の果実なんだ。

 それなのに、あぁ、この邪悪な蜜のなんと甘美なことか。美しい女につがいとして求められる。しかも他のオスと比較してより優秀だと判断された上でだ。
 男としてこれ以上の名誉はない。この美酒が欲しくて俺はこの狂楽ゲームを始めたのだとさえ思ってしまう。

 寝取った女に愛される、喜ばしい事じゃないか。何も悪いことはない。俺はこうなることを心の底から望んでいたのだから。
 命の足を持ち上げて彼女の顔の横までもっていく。俗にまんぐり返しと呼ばれる体勢になった彼女の身体に上から跨った俺は全力で種付けプレスを行う。

 どちゅっ!ごちゅっ!にちゅっ!ぼちゅっ!

「おほっ♡あひっ♡ほぐっ♡おぎゅっ♡」

 水しぶきを上げて牝穴をほじくる雄槍は先ほどよりも深くまで突き刺さる。真上から何度も降ってくる剛直によって完膚なきまでに堕とされた子宮口はぽっかりと穴を広げ、新しい主による支配をいまかいまかと待ち望んでいた。

「なら全部俺のものにしてやるっ!!命の心も、家族もっ、女としての人生もっ!!!」

「奪って!!私の全てをっ、あなたの愛で犯し尽してぇぇぇぇぇぇ♡♡♡」

 彼女の両足が俺の背中に絡みつく。ほっそりとした美脚は二人の間に隙間ができないように力を込めて身体を引き寄せた。
 その引力に合わせるようにしてこちらからも腰を命の股間に力いっぱい押し付ける。亀頭が子宮口にめり込んだことを感じた俺は今日出すことができるありったけの精液を放出した。

 ぶりゅりゅりゅりゅりゅりゅっ!!!びゅうぅぅぅぅぅぅぅ!!!

「お”お”お”お”お”お”お”お♡♡♡」

 ゼリーのようにドロドロとした精液が彼女の胎に放出される。どうやら本気で孕ませようとした俺の意思を汲んで、体は勝手にとんでもなく濃い精液を作り出したようだ。
 もはや固体と言ってもいいぐらいの粘度を持つ白濁駅が子宮をぱんぱんに満たしていく。

 びゅくびゅくびゅくびゅくっ!!どびゅうぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!

「あっ……あんっ……あぁ……」

 出された精液のあまりの熱さに息も絶え絶えな命。しかし他の女たちと違い、彼女は意識を飛ばしてはいなかった。
 ぼうっと彼方を見つめていた視線をこちらに集中させると命は神の前で誓いを立てる乙女のように告げた。

「弘前命はあなたのものです……♡」

 下腹部に淡い光を灯しながら命は穏やかな顔でそう言い終えると静かに目を閉じてそのままふっと気を失った。

「あぁ、全部俺のものだ」

 思考がそのまま口から零れる。理性でなく本能で理解した。本当にこの拠点の全ては俺のものになったのだ。
 その気になればなんでもできる。男も女も洗脳なり攻略なりしてしまえば俺の言いなりだ。どんなことでもやりたい放題の俺の城。
 太陽が東から昇って西に沈む事と同じように、林檎が地面に落ちる事と同じように、俺がこの拠点の支配者であるという事実を一片の疑いもなく確信する。すると……

『プレイヤーレベルが規定値を超えました。ドミネーターシステムのインストールを開始します』

 スマホから流れるフォーの声。言葉の内容を理解しようとしたその瞬間、俺の脳内に鋭い痛みが走った。

「ぐがっ……!」

 あまりの痛さに膝をつく。いままで痛みを感じたことのない部位にビキビキと負荷がかかっている。

「なん、なんだよこれっ……!」

 両手で頭をかかえるも痛みは一向に収まらない。フォーはまだ何か言っているようだが、それを理解する余力は今の俺にはなかった。
 全身を強張らせながら痛みに耐えていると急にガンッと頭頂部を殴られたような激痛が脳を襲った。

「があぁっ!!」

 許容量を超えた痛みに悶えた直後、身体が感じていた全ての感覚が一気に遠のいた。視界が真っ暗になり平衡感覚が喪失する。

 気が付くといつの間にか顔が白くて柔らかい床に埋もれている。どうやらマットレスに倒れこんだらしい。

「あ、れ……」

 徐々に狭まっていく視界。滔々と語りづつけているフォーを尻目に俺は意識を失った。

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